ほげほげ挑戦日記

30代のおっさんが日々感じたこと、体験したことを記録していくブログ

おっさん 地獄から這い上がる

地獄だ。

 

先月の問題が解決せず、先週から相当ナーバスになっていた。私は、IT業界で、主にスマートフォンアプリ開発に携わっている。元々あるアプリに新機能を追加していくことがゴールなのだか、そのうちの1つを追加することができずにいた。そのため、精神的に不安や恐怖、苛立ちを日々感じていた。

 

ここまでかもしれないな

 

何となくそんな言葉が脳裏をよぎった。メンタルがやばい方に傾く感じがした。会社に行くことが恐怖に感じ、進捗を聞かれるのが恐ろしかった。

午前中は、兎に角落ち着くことに注力した。この仕事は冷静な頭じゃないと余計なことをして、状況が悪くなることは経験済みだ。精神を安定させるため単純作業で、成功体験をつんでいった。大分冷静になり、例の問題に挑んだ。

 

時間は自然に流れ、その時はやってくる

 

進捗報告が始まり、マネージャーに現状を報告する。マネージャーはテレワークなので、テレビ会議で私の進捗を報告する。今までにも、こんなことはいくらでもあった。毎回のことだが、悪い現状を伝えることは辛い。

マネージャーの人柄は穏和である。別に恐怖を感じる必要は全くない。ただ自分の過去の経験で被害妄想が大きくなり、その人が「パワハラ鬼畜クソ野郎」になっていた。(実際はとてつも穏和で、柔軟な対応してくれるいい人である)

一通り伝えた後、マネージャーが内容を把握して言った。

 

私もわからないが「アレ」を調べなさい。

 

「アレ」とは、以前マネージャーが独自で調べたキーワードだ。打つ手のない私は、「アレ」について調べるしかなかった。口に出さしたので多少スッキリした。報告が終わり、頭が重い状態で調査を開始した。

 

暫くググったが、「アレ」を調べても有益な情報は見つからなかった。次の日も調べたが見つからず、これも駄目かもしれないと思った矢先、ある日本のテック系ブログ(開発のためのサンプルコードが書かれたブログ)が奇跡を起こした。

その記事を読み、始めはダメもとで、そのコードを引用し、テストアプリを作成した。予想に反し、これが大当たりだった。去年から続いていた問題が一瞬にして解決し始めた。

 

少し気になる箇所があったため、ブログを書いた本人にメールで聞いてみた。メール相手は勿論面識はない。記事も3年前で対応してもらえないのは目に見えていた。質問がメインだが、本当に助かったので感謝を伝えたかった。その日にメールがきて、アドバイスを頂けた。本当に感謝が尽きなかった。

 

面識のない開発者に連絡をとり、教えを乞う

 

連絡をとった開発者の皆は丁寧に教えくれる。同じ開発者同士苦労がわかるからかもしれない。彼らは、上から目線にならなくて常に的確で対等に教えてくれる。

他の製造業では、基本社外秘なので、このようなブログもかけないし教えてくれない。加えて、企業が独自のノウハウを持っているため、社内の人間しかほぼ聞けない。社員が多くて聞く人を選択出来れば良い。だが、自分に聞かないとわからないことをいいことに偉そうにする人間がいる。そのような会社に所属していると最悪だ。

 

このIT業界に転職して、ブログ・参考書を頼りに連絡することが多くなった。こういった点がこの業界のすばらしさである。

 

また、ここ2、3日はようやく軌道に乗り出して毎日大きく進歩している。ダムの決壊の様に、少しの亀裂から崩壊が生じるように、この仕事も1つの問題解決が大きく進歩することが多々ある。これからも苦難に直面して、一喜一憂するだろう。今回の様にもうダメかもしれないと思うことも必ずあるだろう。「もうどんな問題を解決できる」と自信を持つことは私にはできない。だが、それでもこの仕事は楽しいと感じているのは確かである。