ほげほげ挑戦日記

30代のおっさんが日々感じたこと、体験したことを記録していくブログ

おっさん うごくちゃんを思う(ちょっと暗い話)

年末の話しらしい

 

ユーチューバーが自殺した。どうやら「うごくちゃん」という女性ユーチューバーらしい。

ネットのニュースで見た。動画は見たことがない。自殺した原因は、外野からの誹謗中傷らしい。何となく気になったので、YouTubeに上がっている最新動画から見ていった。

ゲーム配信系ユーチューバーのようだ。その手のユーチューバーは現在何人いるか検討がつかない。彼女はその大勢の1人だったのだろう。4、5年くらい前に始めて、トータル再生回数は約1億5千万回以上を確認し、注目のユーチューバーであることがわかった。また、イラストやグッズのクオリティを見ても、1つコンテンツとして確立されていたことが窺えた。

ユーチューバーの中でも彼女は成功している部類だといえる。彼女の様に、自分のチャンネルを中心にコンテンツを確立したいと望む人は、多いのではないだろうか。その反面、それに対する妬みが誹謗中傷を生んだことは想像に難くない。

 

いくつか動画を見て、彼女がどんな人間か直感でまとめてみた。

・取り返しのつかないほど癖がついた自殺願望

・本能に忠実な子供のような大人

・純粋で子供のような人懐っこい

・周囲の目を気にする

全ての動画を見ていないが、率直に感じた印象はこんな感じだ。ある動画の中で、冒頭に彼女が死にたい気持ちを漏らしていたのは印象深かった。その動画では、彼女1人ではなく、他に3人のユーチューバーがいた。動画の中で、年末に因んで、来年の抱負を言うことになった。ぬるいBGMの中、彼女はこう言った。

 

人生の終わり向けて準備を始ようかな

 

明らかに他の3人とは温度差が違った。この動画には似つかわしくないコメントであることは明確だった。今年の抱負で皆の前で死をほのめかすことは異常である。

マザーテレサの有名な言葉に「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。~」とある。ずっと考えていたのだろう。彼女の死にたい気持ちをこの言葉に込めたに違いない。筋金入りの自殺志願者だと感じた。頭の中で何回も自分殺してきたに違いない。誰かに気づいてほしいとか止めて欲しいとか、そのような感じではなかった。ただ方針を述べた雰囲気に見えた。

 

動画を見る限り、4人が楽しく雑談をしながら、ただゲームをしていた。冒頭の発言以外は、彼女も普通に会話とゲームを楽しんでるように見えた。ここが、精神疾患の怖いところだ。波があり浮き沈みがある。沈んだ際が判断を誤り、危ない行動をとる。

さらにほかの動画で、最近調子が出てきたと言っていた。これが相当やばい。私もうつ病になって仕事がいけなくなることがある。その2,3日前は、ハイになっていた。無駄に自信が出ていた。最悪な状況なのにいける!と思っていた。まるで線香花火が最後に一気に燃え上がって消えるが如くに・・・・。

 

動画ではわからないが、彼女に関わっている人が複数いる様だ。その人たちに迷惑をかけたことに対し、深く反省していた様子だった。ネットニュースでは、死因が、誹謗中傷と書かれていたが、恐らくこのコンテンツに関わっている人達の期待に応えるために無理をしていたこと、あるいは苦しくてもやめられない(逃場がない)状況が死に追いやったのかもしれない。さらに彼女が病院で入院していた時、自分のコンテンツをそう気にしていた。ファンがいなくなることで、自分の価値がなくなることを恐れていたからだ。周囲の人間のため、自分が自分でいるため。彼女は逃げれない問題解決として、自殺を選択したのだろう。

 

死生観は、生まれた国や老若男女違う。国によっては、死にたいして悲観的でない国もある。私は死にたいして前向きで、長生きしたいとは微塵も思わない。彼女はいつ死んでも後悔はないと言っていた。わかる。自分もそう考えている。なぜなら、この世界は私にとって優しくないからだ。

日々生きてて、辛いと感じることは多い。死ぬとどれくらい問題がなくなるかリスト化してみた(一般的な悩みも含む)。

・お金:貯金、老後の年金、給料の額、離職後の税金

・仕事:決まった時間の出社、残業、無理難題への対応、納期へのプレッシャー、パワ

    ハラ

・容姿:不細工、背が低い、デブ、ハゲ、シワ(もういいだろ)

 ・老化:容姿・体形が崩れる、身体能力の低下、代謝が落ちる、体調が悪くなりやすい

・恋愛:彼氏・彼女いない歴、結婚、離婚

・人間関係:好かれない、愛されない、嫌いな奴の対応、無視される、いじめ、愛する

      者の死

・夢 :自分の能力不足で叶わない、生まれた所が悪すぎて諦める

。体調:ケガ・病気で痛い、体が動かない

・感情:苦しみ、悲しみ

・能力:他人と比較して生じる劣等感

 

 人生には上記のような、死にたくなるような「苦しみのおもり」がある。しかも1つではない。全部当てはまる人間又は、記載以上の人間もいる。これを天秤にのせ、「苦しみのおもり」を浮かせるほど、生きたいと思える「希望のおもり」はあるのだろうか。私の場合、答えはこうなる。

 

ただ死ぬ勇気がないだけ

 

この思想が、唯一「苦しみのおもり」を浮かせている。時には、仕事が順調だったとか

飲み会が楽しかったと、一年に数回たまにある一瞬の楽しみが「希望のおもり」であり、これに救われているのみだ。飴と鞭の割合が1:9の人生では、少しの飴が最高に美味。または、のどがカラカラの状態でただの水道水が極上の水に代わる理屈と同じだろう。

したがって、自殺した人に対しては、気の毒な気持ちはないわけではないが、どちらかというと尊敬や憧れに近い気持ちがある。まるで会社を1人で立ち上げ、成功した社長を見るような目に近い。

自殺した人は、先ほどの死にたくなるリストはすべて帳消しになり、一生苦しまずに済む。 彼女の動画で苦しみを訴えていた。まだ20代でこの状態である。80歳生きるとして、この地獄を60年続けるとしたらどうなのか。そう思うと、普通に死ねたことは幸せだと私は思う。

問題は自殺に失敗した時だ。後遺症が残るリスクがある。ガス自殺や、首吊でミスれば脳にダメージが残り、著しく脳力が低下することは想像に難くない。自分自身がわからないくらい思考回路が壊れるなら本人は最悪苦しみからは解き放たれるかもしれない(周囲の人間は世話をする負担が増えるが・・・)

だが、中途半端に、生き残り、多少動ける状態の場合、死ぬことより地獄だ。死にたい気持ちがあっても体は動かないので死ねない。今まで、やれたこともできなくなる。

自殺の成功確率は10%らしい。つまり年間3万人死ぬとして27万人は、死のうとして死ねず今も死にたくなる気持ちで過ごしている。まさに地獄の中の地獄で生きている人間もどこかにいるのだろう。我々そんな人間が暮らす世界で今日も生きている。

 

生きにくい世の中だが、逝きやすい世の中。自殺に寛容な国。日本

 

相談センターや施設はたくさんあるのに、毎年自殺者が後を絶たない。今の状態ではどうすることはできない。我々が自殺を止められるほど、つまり人の考えや生き方を変えるほど優れてはいない。

残念だが止めることはできない。個々人でできることは、確実に安楽死できる方法を考えておき、備えておくことがよいのではないか。逃げ道を作っておけば、少し気が楽になり、余裕が生まれることで問題が解決されるかもしれないからだ。